ワシントン大学ロースクール夏期プログラムに参加された本学研究科修了生の
佐久間奈々さんの体験報告を掲載します。
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本年8月30日から9月13日に開催されたワシントン大学ロースクールのThe Summer Institute in Transnational Law and Practice という講座に参加してまいりました。
この講座は、LL.Mに進む留学生向けに、判例法国であるアメリカの法制度を2週間で概観するというもので、アメリカのロースクールの授業と同じ形式で進められます。朝8時半から午後3時半までの間に授業が4コマあり、各授業についてそれぞれテキスト100ページ近い予習が課されました。授業は、先生からの簡単な説明の後に挙手制で議論をする形で進められる授業なので、予習が不足すると議論についていけなくなるため、平日は予習に追われていました。慣れない英語での議論は大変でしたが、主体的に授業に参加しようとすることで多くのものを得られたのではないかと思います。
教室内での授業に加えて、ワシントン大学と縁のあるK&L Gates法律事務所と、ワシントン州地方裁判所への見学も組み込まれています。K&L Gates法律事務所では、パートナーの先生2名から、法律事務所でどのようなお仕事をされているかというお話を伺い、そのあとに質疑応答の時間を下さいました。アメリカで企業法務の第一線で活躍している弁護士の先生方から直接お話を伺うことのできる貴重な機会だったと思います。また、裁判所見学では、現役の裁判官から、アメリカの訴訟実務のあり方や、アメリカで裁判官として働くことの遣り甲斐をはじめ、日々何を思ってお仕事をされているかなどの貴重なお話を伺うことができました。
その他、クラスメートとの交流を通して、アジア、アフリカなどの諸外国でどのような法律があり、それぞれの国が抱える問題などについても知ることができ、日本で勉強しているだけでは味わえない貴重な経験をすることができたと感じております。
このような機会を与えてくださった、グローバル委員会の皆様に心からの感謝を申し上げます。また、今後法務研究科を修了する学生にもこのような体験をしていただければと思っております。
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