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【出版報告】本学の「未来先導チェアシップ講座」が別冊NBL145号(商事法務)より出版される

2014.01.23

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アメリカ、中国、日本、韓国及びオーストラリアは環太平洋の経済主要国であり、地理的にも歴史的にも近い関係にある上、各国の企業は国際取引や国際投資活動を通じて活発に経済的交流を深めている。しかしながら、ーたび法的紛争が生じた場合、国籍を異にする当事者間の取引や投資は当事者の意図したとおりに保護されるか、当事者は最終的に裁判手続によりその権利を実現し得るか、当該紛争に関してある国で取得した判決を他国が承認したり執行を許すかについては、残念ながら大きな不安が残っている。特に、権利実現の最終手段と言える外国判決の承認・執行制度は、国際的に活動する私企業や個人が国境を越えて権利実現を行うための最も重要な分野である。

 

 慶應義塾大学 法科大学院では、アメリカ・中国・韓国・オーストラリアの大学法学部又はロースクールの著名な教授を招聘し、これに日本を加えた5ヵ国の外国判決の承認・執行制度を整理し、現状での国際協調の達成度を確認することを主目的とする講座が「未来先導チェアシップ講座」(大和証券株式会社がスポンサー)として、2012年秋学期に2単位科目で開講された。同講座において、外国からの留学生を含む20名弱の大学院生と関係する実務家が全15回の講義に参加し、各国制度の理解に努め、熱心な議論を繰り返した。特に、同制度を横断的に講義・比較検討する試みが持てたことは大変貴重な成果であり、同講座の受講生や協力していただいた実務法律家にとり大変参考になったとの評価をいただいた。加えて、実務法律家からはその成果をぜひ世に出すべきだとの貴重な提言をいただいたので、本学執行部とNBL編集部のご快諾をいただいて、本書が出版されることとなった次第である。

 

 本書は、本学が目指す国際性、特に環太平洋諸国の法制度を研究するものであり、又、国際私法に関心を持つ研究者、実務家及び学生にとって貴重な文献・資料となると思われるので、ここに紹介・報告する。

 

問合わせ先:増田晋( masuda.4@ls.keio.ac.jp

株式会社商事法務URL:

http://bizlawbook.shojihomu.co.jp/cgi-bin/menu.cgi?CID=&ISBN=4-7857-7117-1

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