1.法曹リカレント教育(CLE)の全体像
慶應義塾大学法科大学院(KLS)が実施する法曹リカレント教育(CLE: Continuing Legal Education)は、 専門法曹養成プログラムと個別科目履修プログラムの二本柱から構成されています。 専門法曹養成プログラムは、租税法、労働法、知的財産法などの特定の法分野について理論的・体系的に 学び直し、KLSの修了認証を受けることを目的とするプログラムです。 これに対して、個別科目履修プログラムは、提供されるさまざまな科目を、参加者が興味関心に応じて 1科目から履修できるプログラムです。 以下では、このふたつのプログラムに共通する事項と出願手続について説明します。 専門法曹養成プログラム/ 個別科目履修プログラム
2.法曹実務家の授業への参加
CLEの対象となる授業については、いずれも若干名の法曹実務家の参加が可能です。 参加者は、自分の興味関心とスケジュールに応じて、1科目のみ受講することもできますし、 複数の科目を組み合わせて受講することもできます。 法曹実務家の授業への参加に際しては、出願時に提出された書類(「志望理由書」)をもとに、 授業担当教員が参加の可否を判断します。授業に参加する法曹実務家に、あらかじめ一定の能力や 経験を要求する場合があり、そのような授業科目においては、この点についてもこの書類によって判断します。 複数の科目に出願する場合には、科目ごとに別の用紙に、この「志望理由書」を書いてください。 なお、「志望理由書」には特に定められた様式はありません。 また、法曹資格を持たない人でも、企業・公的機関等で授業科目に関連する仕事をしている人などを、 授業担当教員の判断で、法曹実務家と同様に授業に受け入れることがあります。自分がこれに該当すると 判断して出願する人は、上記の「志望理由書」に、志望理由と並んでその授業を受講することについての 職務上の必要性などについても、詳しく記載してください。 出願時に審査料として18,000円が必要です。この出願料は、1年度分についての審査料です。 したがって、同じ学期に複数の科目に出願しても金額は変わりませんし、春学期の出願時にこの審査料を 支払った人が秋学期も出願する場合には、改めて審査料を支払う必要はありません。
3.授業の実施
2単位の科目は、原則として毎週1回、計15回の授業によって構成されています。授業は原則として
曜日と時限を固定して行なわれますが、休日等の関係で一部が変更されることがあります。
それぞれの曜日に行なわれる授業の具体的な授業日程については
こちらを参照してください。
第1時限から第6時限までの授業時間は、以下の通りです。
また、授業はすべて、慶應義塾大学三田キャンパス(東京都港区2-15-45)内で行なわれます。
第1時限から第6時限までの授業時間は、以下のとおりです。
第1時限 9:00~10:30/第2時限 10:45~12:15/第3時限 13:00~14:30
第4時限 14:45~16:15/第5時限 16:30~18:00/第6時限 18:10~19:40
4.単位の修得と成績評価
毎回の授業に出席し、担当教員が指示するレポートを作成するなどの成果をあげることにより、
その授業の単位が修得できます。法科大学院生が単位修得のために期末試験を受験して
一定の成績を取得することが必要とされる授業科目においても、授業科目担当者は、
試験の受験に代えてレポートの作成などを指示することがあります。
授業に参加した法曹実務家の成績は「合格」または「不合格」により評価されます。
単位を修得するためには「合格」の成績評価を取得する必要があります。また、修得した単位については、
修了認証の有無にかかわらず、証明書の発行を受けることができます。
なお、法科大学院の授業では、受講者が一定の予習・復習をすることが前提とされており、
この点は、法曹実務家が受講する場合も、変わりありません。
5.出願手続の流れ(出願書類)
KLS-CLEプログラムにより法科大学院の授業科目の受講を希望する場合には、 ①希望者による出願、②授業担当教員による受入れ諾否の判断、③許可通知書・手続書類の送付、 ④受講者による登録手続、という下記の手続が必要です。
<受講手続の流れ>
■必要書類をダウンロード
↓①画面右のメニューから募集要項・出願書類をダウンロードしてください。
↓
■書類に記入・証明書の取得等 簡易書留により郵送
↓②次に、ダウンロードした書類に必要事項を記入するとともに、募集要項にしたがって
↓ 必要書類と郵便為替(審査料、18,000円)
を同封し、簡易書留で、
↓ 出願期間内にKLSに郵送してください。
↓
■担当教員による受入諾否の判断 (許可通知・手続書類を郵送)
↓③審査を経て、受講が許可されると、許可通知書と手続書類が郵送されます。
↓
■許可の場合、書類に記入して返送・登録料等の振込
↓④登録期間内に、手続書類に必要事項を記載してKLS宛に返送するとともに、
↓ 登録料等を所定振込用紙を使って振り込んでください。
↓
授業開始
①~④の後、授業開始日を迎えることになります。