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授業関連

ワークショップ・プログラム(WP)

慶應義塾大学法科大学院のカリキュラム、すなわち基本的な法律知識を徹底的に身につける必修科目群と、多彩な広がりと専門的な深みを兼ね備えた選択科目群の頂点に位置づけられるのが、「ワークショップ・プログラム(WP)」です。そこには「理論と実務の架橋」という法科大学院の構想と、「国際性、学際性、先端性」という慶應義塾法科大学院の教育理念とが集約されています。WPは、ただ単に、高い専門性を有しているというだけでなく、総合的な法的思考力を備えた法律専門家の育成を教育目標とし、それを具現化したものなのです。

■ ワークショップ・
  プログラム(WP)の
  特徴
・従来型の、いわば縦割りの法学教育体系を横に貫くとともに、総合化することを目指し、複数の主要な実務分野ごとに横断的に組み上げたプログラムです。
・個別の法分野ごとに修得された知見を、各実務分野における具体的な問題解決に際してどのように活用するのかについて体験的に学習します。
・実務と理論との架橋を図るために、基本的に実務家教員と研究者教員とが共同して担当し、受講生と担当教員が双方向・多方向的に活発な議論を行います。
・ワークショップ・プログラムの教育理念を実現するために、国際的かつ先端的ゲストスピーカーの招聘を広く実施しています。

このワークショップ・プログラムの中枢をなすのが、「企業法務」、「金融法務」、「渉外法務」、「知的財産法務」です。これら4分野の第一線で活躍している実務家教員と、各分野で先端研究を行っている研究者教員の指導のもと、日々生起する最先端の法律問題に対峙し、必修科目や選択科目で培ってきた基本的な知識と法的思考能力を総動員して、新たな紛争を解決し、新たな法を創造できる、ワンランク上の総合的な能力を身につけた真の意味でのスペシャリストの育成が目指されます。

グローバル化した21世紀の社会はめまぐるしく変化しています。われわれは、社会の新たな需要を先取りし、それに応えていくことが、慶應義塾大学法科大学院の使命だと考えます。そこで、ワークショップ・プログラムも常に挑戦をし続けています。中枢である4分野において新しいテーマを扱うWPを増設している他、それ以外の分野においても、「国際性・学際性・先端性」の理念に基づき、多彩な分野で活躍する法曹の養成をめざします。

ワークショップ・プログラムは、第一線で活躍している実務家教員と、各分野で先端研究を行っている研究者教員、そして21世紀社会を先導する高い志をもった皆さんが、先端的なテーマを介して集う一つの「場(フォーラム)」だと考えています。おそらくワークショップ・プログラムに参加した皆さんは、システムが法曹を養成するのではなく、人が人を育てるという教育の原点を実感できることでしょう。


フォーラム・プログラム(FP)

 21世紀の新たな法化社会において、法曹に求められている役割は、司法すなわち訴訟による紛争解決の担い手としての、狭義の法曹三者のそれにとどまらず、法曹をはじめとする法律家(広義の法曹)の活動領域は、様々な分野に拡大しつつあります。

 官庁・地方公共団体や企業などで、いわゆるインハウス・ローヤー(組織内弁護士やリーガル・スタッフ)として活躍する法曹有資格者・修了生が増えてきています。官庁・地方公共団体では、行政主体の予防法務のみならず、法律専門家として積極的に政策形成への関与が求められています。企業では、契約書の作成、トラブル対応・コンプライアンスなどの企業法務のみならず、顧問弁護士とは異なり、法的素養を身につけたビジネス・パーソンとして、組織内の各部署の調整を進めて、最終的な意思決定につなげることが期待されています。

 ビジネス界では、近時、新規事業・新たなビジネスモデルの創設における「起業」の重要性に鑑み、経営および法務の両面から起業家(アントレプレナー)の良きカウンセルとして起業を支援することができる法律家の育成が課題とされています。

 グローバル・フィールドにおいても、国連等の国際機関や法整備支援などでグローバル・ローヤーとして活躍することのできる法律専門家が求められています。

 法務研究科は、「国際性・学際性・先端性」の理念に基づき、「公共政策法務FP」、「企業内リーガルセクションFP」、「起業と法FP」、「国際法務FP」、「法整備支援FP」の5つのフォーラム・プログラム(FP)を開設し、担当教員がコーディネーターとなって、各分野でパイオニア的に活躍している法律家をゲストスピーカーとして招聘し、上記ニーズに応えることができる「新たなタイプの法曹(第4の法曹)」の養成を目指します。

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